日立電子サービス(日立電サ)は9月28日、仮想化移行によるコスト削減効果を事前評価する「サーバ仮想化アセスメントサービス」の提供を開始した。
同サービスは、仮想化システムの構築から運用までをトータルサポートする「安心仮想化ソリューション」のサービスラインアップの一つとして、新たに加えられたもの。現行システムの構成、リソース使用状況等を調査・分析し、仮想環境へ移行した際のコスト削減効果をハードウェア、ソフトウェア、保守サポート、電力など、さまざまな視点から試算する。これにより、仮想化への移行による効果を事前評価できるサービスだ。
サーバに負荷がかかる時間帯の傾向など、対象システムのピーク特性を考慮した上でシミュレーションを行うため、「適切なハードウェア・ソフトウェアの選定」と「設計構築の工数低減」が可能としている。なお、同サービスは、対象サーバの構成および性能データを収集して分析を行う「スタンダード版」と、ヒアリングシートに基づき簡易的な分析を行う「ライト版」の2タイプから選択できる。
参考提供価格は、スタンダード版の場合、1拠点あたり対象サーバ10台までで31万5000円から。ライト版の場合、拠点数は問わず対象サーバ10台までで6万3000円からとなる。ただし、ライト版では、データ収集は行わず、アセスメント結果に仮想化統合コスト効果は含まれない。
日立電サでは今後、サーバ仮想化アセスメントサービスを加えた「安心仮想化ソリューション」全体で、2012年度までに80億円の売上を目指す。