クラウドが中堅中小企業に最適な3つの理由--Parallelsのクラウド戦略 - (page 2)

大川淳

2010-10-19 13:57

--中堅中小企業向けに浸透を図るための策は?

 中堅中小企業のクラウド化推進といっても、Parallelsが直接コンタクトするわけではない。我々は、中堅中小企業にクラウドを供給するサービスプロバイダーを支援する立場を徹底している。Parallelsが低コストでクラウド事業を展開できるシステムをプロバイダーに提供していけば、プロバイダーはその利益を還元することができるのだ。つまり、(導入費用の点などで)中堅中小企業がさらにクラウドを導入しやすくなる。

 また、独立系ソフトウェアベンダー(ISV)との協業も強化していきたい。Parallelsの統合化技術を使ってISVのアプリケーションを一層使いやすくし、クラウドを通じて中堅中小企業向けに提供できるようにしていくことを考えている。サービスプロバイダーとの協力関係をさらに強くするとともに、クラウドを活用すればさまざまな利点があるということを、中堅中小企業に知らせる伝道師のような役割も果たし、彼らが抱くクラウドへの懸念などを払拭していくことに努めたい。

--日本の企業はクラウドへの取り組みが遅れているといわれている。

 日本企業はデータを外部に出すことに大きな抵抗感を持っているため、クラウドの取り組みでは北米企業に後れを取っているようだ。しかし、追いつくのにそれほど時間はかからないだろう。なぜなら、日本ではデータセンターの整備が進んでおり、低価格で利用できるネットワークの帯域幅が広いなど、クラウドに着手するために必要となるインフラが充実しているからだ。日本を代表するITベンダーや通信事業者の多くが、クラウド事業の本格化を進めている。

 Parallelsの売上は世界市場で1億ドルを超えているのだが、アジア太平洋地域での実績はその12〜15%程度を占めており、なかでも日本市場の比重はたいへん大きい。我々の全世界での成長率は年率30〜40%で推移しているが、今後の日本市場での成長率はこれを上回るとみている。

--デスクトップ仮想化製品にはどのように取り組んでいるのか?

 我々のもう一つの柱となるのは、デスクトップの仮想化だ。AppleのMac向け製品を2006年3月に発売している。2007年には、異なるOSとアプリケーションがシームレスに同一環境の下で稼動できるよう統合化に注力した。これはCoherenceと呼ばれるOSの統合技術により実現させた。仮想化技術の課題はやはりパフォーマンスだが、これも2008年にはFastLaneと呼んでいるアーキテクチャーによって将来的なパフォーマンス改善への道筋をつけた。

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