NECは10月22日、iStorage NSシリーズにおいて、2Wayラック型NAS(Network Attached Storage)製品「iStorage NS500Ra」を製品化し、同日より販売活動を開始することを発表した。
新製品は、大容量で低価格なハードディスク12テラバイト搭載モデルと、高速で高信頼かつ拡張性を有するディスク拡張モデルの2モデルで構成。ファイルサーバとしての処理性能をNECの従来製品「iStorage NS480」より約70%向上するとともに、消費電力を約30%削減した。同製品は、中堅中小規模のユーザーを主なターゲットにしたもので、オフィスにおけるファイルサーバ用途、バックアップ用途に適しているという。
iStorage NS500Raは、最新のCPU「インテル Xeon プロセッサー E5620(2.40GHz)」を搭載、メモリの容量は最大32Gバイトとなる。また、高速のI/Oプロセッサを搭載し、6Gbps SASディスクに対応したRAIDコントローラを採用、さらに、ストレージサーバ専用OS「Windows Storage Server 2008(x64)」を搭載した。
また、同製品の12テラバイト搭載モデルでは、ハードディスク(SATA)搭載容量を標準で12テラバイトに増強するとともに、容量あたりの単価を従来製品の約40%低減。ディスク拡張モデルについては、ハードディスク(SAS)を最大12本、6テラバイトまで搭載可能にするとともに、テープ装置を内蔵。また、新たにSSD搭載をサポートし、より高速なアクセスに対するニーズにも応えている。
さらに、AC(交流)/DC(直流)電源の変換効率が92%以上であることを示す、80 PLUS GOLD認証を取得した高効率電源の搭載、省電力タイプのメモリ採用、設計の最適化などにより、従来比で待機時最大約36%、動作時最大約28%の省電力化を実現した。なお、新製品は同社SAN製品「iStorage Dシリーズ」との接続も可能であり、HAクラスタリングソフト「CLUSTERPRO X」と組み合わせ、より高性能、高信頼性、大容量を重視したユーザーも利用できるとしている。
iStorage NS500Raの希望小売価格(税別)は、ディスク拡張モデルが64万8000円から、12テラバイト搭載モデルで99万8000円からとなる。