エクシードは11月16日、同社のクラウド型サーバサービス「Libra(ライブラ)」に5つの新機能を追加すると発表した。2011年1月より順次利用可能になる予定。
Libraは、必要な時に必要な分だけ仮想サーバを構築できるサービス。サーバ環境を構成するテンプレートを選択後に名前と説明文を入力し、割当リソースを設定するだけでサーバを構築できる。2010年10月のサービス開始から約50社に導入されており、キャンペーンなど期間限定のウェブサイトを中心に利用されているという。
エクシードでは、ソーシャルゲームアプリやECサイトで利用の要望が高まっていることから、今後Libraに以下の新機能を追加する。
Libraの5つの新機能
- 従来の仮想化ソフト「3Tera AppLogic」に加え、「VMWare」対応のテンプレートを追加。
- VLAN(仮想LAN)を作成、選択できる機能を追加。複数の仮想サーバ間をセキュアに接続できる。
- 遠隔地にあるデータセンターにおける仮想サーバのVPN接続をサポート。多拠点の仮想サーバ構成を簡単な操作で構築できる。
- Libraサービスを構成する内部APIをオープンソース化。
- 各種アプライアンスをLibra上でテンプレートとして提供。ウェブ解析ソリューション「RTmetrics」(オーリック・システムズ)やウェブサイト変換ソフト「ELIXIR」(ノイアンドコンピューティング)を月額数千円から利用できる。
エクシード代表取締役社長の鈴木義則氏は、新機能により顧客がハイパーバイザーの種類や、データセンターの場所を意識せずにLibraを使えるようになると説明し、Libraをオープンソース化と有償ソフトのプラットフォームにしていく意向を示した。
今後は、2011年1月にVMWareに対応し、2月に有償ソフトの取り扱いを開始、3月に仮想マシン間のVPN接続を開始する予定。価格は1ユニットあたり月額6000円から。1ユニットは、CPU 0.2core(AppLogicでは小数点以下の単位で割り当てが可能)、メモリ512Mバイト。