NECは11月19日、東武百貨店にコンテンツマネジメントシステム(CMS)「WillCommunity2.0/CMS」を納入したことを発表した。同システムの導入により、東武百貨店はウェブコンテンツ作成にかかる時間をおよそ半分に短縮したほか、店舗サイトの閲覧数を導入前と比べて約20%増加させるなどの成果をあげたとしている。
WillCommunity2.0/CMSは、企業や官公庁などのウェブサイト構築、運営に必要な各種機能を提供するシステム。高齢者や障がい者に配慮したウェブコンテンツのガイドラインである「JIS X 8341-3」に準拠した視認性の高いウェブサイトを手軽に構築できるのが特徴だという。
ウェブコンテンツの作成機能は、テンプレートから作成できる「定型編集」、およびHTMLの知識がなくてもスタイルシートを利用してワープロ感覚で高度なページの作成ができる「標準編集」の両方に対応している。東武百貨店では、この標準編集機能により、従来利用していた簡易型CMSでは作成が難しかった表現力豊かなウェブコンテンツを容易に実現し、1日あたりの店舗サイト閲覧数を、導入前の8万〜9万件から、10万〜12万件に増加させたとしている。
これらの基本機能に加えて、東武百貨店のシステムでは、売場からのタイムリーな情報発信を行うための仕組みとして、売場担当者が携帯電話から新商品情報などを東武百貨店のブログに投稿できる機能を追加し、リアルタイムの情報更新を実現した。この携帯電話を使った速報、ブログ投稿機能により、売場担当者から顧客目線に近い情報をタイムリーに発信することができるようになり、店舗への集客向上に貢献できたとしている。
NECでは、WillCommunity2.0/CMSの構築から、保守、運用サービスまでをトータルで提供し、約4カ月半という短期間でシステム稼動を実現したという。