日本オラクルは11月29日、アプリケーションテストの新製品「Oracle Application Testing Suite 9.2」の最新版を発表した。
Oracle Application Testing Suiteは、「Oracle Enterprise Manager」の「Application Quality Management」製品群の主要コンポーネント。負荷テストや機能テスト、テスト管理が主要機能だ。
Application Testing Suite 9.2では、「Oracle Database」「Oracle Application Development Framework」、そしてAdobe Flexベースのアプリケーションを対象に、機能テストと負荷テストの自動化を拡張した。また、統合運用管理ツール「Oracle Enterprise Manager」の「Oracle Real User Experience Insight」「Oracle Real Application Testing」「Oracle Database Diagnostics Pack」との統合も拡大した。
最新版では、これらの統合と拡張によってテストプロセスの強化を図った。Oracle Database向けには、「Database Replay」の取得ファイルから実際のデータベーストランザクションをインポートし、テストスクリプトを作成することが可能になった。また、「Oracle E-Business Suite Release 12」「Oracle E-Business Suite Release 11i」のアプリケーションでは、テスト向けに機能テストと負荷テストのサンプルスクリプトを提供する。加えてOracle Application Development Framework、Adobe Flex、ウェブサービスを使用して構築したリッチインターネットアプリケーション(RIA)を含むアプリケーションへの対応も強化、ユーザーにカスタムアプリケーションおよびオラクルのアプリケーションパッケージ双方に対する品質の確保を実現するとしている。
そのほか、Oracle Real User Experience Insightを活用することで、ユーザーセッションの記録からスクリプトを作成し、負荷テストでパフォーマンスのボトルネックを詳細に特定することが可能になった。
Oracle Application Testing Suite 9.2の最小構成価格は、最小1プロセッサの「Load Testing Controller」が79万8945円から。