ユニアデックスは12月13日、クラウド環境向けの運用管理サービス「統合システムマネジメントサービス」を、2011年1月から提供すると発表した。
統合システムマネジメントサービスは、ユーザー部門までを含めた迅速な障害通知と、影響度の分析、障害を未然に防ぐ提案がセットになった能動的運用サービス体系。「業務インパクトの可視化と影響度分析」「改善提案と未然防止」「運用業務の標準化」という3つの考えに基づき、サービスが設計されている。システム障害の切り分けが物理的に特定しづらいクラウド時代の運用管理業務を可視化し、障害発生と影響度を想起に把握して未然防止することで、従来システム障害が発生してから対処を始めるなど受動的になりがちだった企業の運用管理業務を改善するものだという。
今回、統合システムマネジメントサービスの第1弾として提供開始されるのは、「業務インパクトアラートサービス」と「改善&障害未然防止アドバイスサービス」の2つ。今後、順次ラインナップを拡大していくとしている。
業務インパクトアラートサービスは、障害影響度を経営レベルで瞬時に把握できるサービスだという。事前アセスメントに基づき、システム障害が発生した場合には、経理、購買、営業、開発、事業、経営などの関連基幹部門に発生する影響を速やかに通知するという。だたし、精算システム、生産管理システム、営業管理システムなどでは、利用できない。
改善&障害未然防止アドバイスサービスは、経理、購買、営業、開発、事業、経営など関連基幹部門ごとのCPUおよびメモリの使用率、ネットワークのトラフィック量、ログ解析などを評価および分析し、予測を報告すると同時に、改善策や未然防止策などのプロアクティブな提案を実施するという。この機能により、例えば「○日後にディスク容量がなくなりシステム障害が発生する」など、業務に影響を与える障害発生を事前に予測することで、障害の発生率を低減させたい考えだ。
業務インパクトアラートサービスの提供価格は月額5万円から、改善&障害未然防止アドバイスサービスは月額15万円から。今後、ユニアデックスでは、運用管理サービスをすべてこうした能動型のサービス体系で提供し、今後3年間で100億円の売上を目指という。