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富士通、クラウド環境やネットワークのトラブル予兆を検知するソフトウェアを発売

富永恭子(ロビンソン)

2010-12-20 19:09

 富士通は12月20日、ネットワークを監視するサービス管理ソフトウェア「ProactnesII SM V01」の販売を開始した。

 同製品は、クラウドサービスを提供する大規模なデータセンター内のネットワークや、クラウドサービスとその利用者をつなぐインターネットなどのネットワークに対し、通信レスポンスやデータ量(パケット)を監視、分析することで、クラウドコンピューティングにおける障害発生個所の特定、トラブル予兆の検知を行えるという。これにより、ユーザーのプライベートクラウドやクラウドサービス事業者が提供するパブリッククラウド、また既存のICTシステムにおいて、トラブルを未然に防止できるとともに、運用業務の効率化や、障害発生時の早期復旧が可能になるとしている。同製品は、「ProactnesII SM サービス可視化」「ProactnesII SM サーバ構成情報収集」「ProactnesII SM 故障検知」の3製品で構成される。

 同製品では、ネットワーク上の通信レスポンスを分析することで、障害発生個所が、データセンター内のネットワークと、クラウドサービスとその利用者をつなぐデータセンター外のネットワークのどちらにあるかをリアルタイムに判断する。また、データセンター内のネットワークを流れるデータ量(パケット)と、仮想サーバ(仮想マシン)に割り当てられたCPU使用率の相関関係から、異常な動作をしている仮想サーバを割り出し、システムトラブルの予兆を検知できる。

 一般にクラウドコンピューティングでは、利用者の仮想サーバがどの物理サーバ上で実行されているかを把握するのは困難だが、同製品はネットワーク機器の設定情報などから、利用者の仮想システムの構成を可視化するという。これにより、運用者の構成管理の煩雑さを解消し、万一の障害発生時にも迅速に対応できるとしている。

 ProactnesII SM V01の販売価格は、ProactnesII SM サービス可視化が30万円から、ProactnesII SM サーバ構成情報収集、およびProactnesII SM 故障検知が、それぞれ15万円から(いずれも税別)。出荷は2011年1月下旬となる。

 同製品には、2月に富士通研究所が発表したクラウドコンピューティングのための障害検出技術が活用されているという。この技術は仮想システムからの情報分析力と情報収集力を向上させることにより、仮想システムの障害予兆の検知から障害原因の絞込み、さらに障害解決までの一連の処理を実行するもの。また、同技術は、クラウドサービスを提供する当社の館林システムセンターでも活用されており、サービスレベル99.99%の安定稼働の監視に貢献しているという。富士通では、2013年度末までに ProactnesII シリーズ、および関連ハードウェア、ソフトウェア、システム構築を含め250億円の販売を目指す。

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