岡山県倉敷市の医療法人賀新会玉島第一病院は、NECのSaaS型電子カルテサービス「MegaOakSR for SaaS」を4月から利用開始した。
MegaOakSR for SaaSは、100床未満の小規模病院向けに、診療データをデータセンターで管理し、電子カルテ、オーダリング、看護支援の主要な機能をネットワーク経由で提供するサービス。提供元のNECによれば、同サービスはSaaS型電子カルテサービスとして初めて厚生労働省標準規格に対応し、サービスの運用、セキュリティに関しては、厚生労働省、総務省、経済産業省などの定める各種ガイドラインに準拠しているという。
玉島第一病院では、安全性確保や業務効率化のため、電子カルテの導入を検討していたが、システム導入にかかるコスト、電子カルテの運用要員の育成、サーバ機器の設置スペースの確保などが課題になっていたという。同病院では、今回のMegaOakSR for SaaSの導入により、診療データをNECのデータセンターに保管することで安全性を確保しながら電子カルテを利用することが可能になったという。また、電子カルテの運用要員も不要なため、自己導入型と比較して、システムにかかるコスト(TCO)を5年間で約30%削減できる見込みという。