4:余剰能力を無効化する
データセンター全体のポート数という観点から見た場合、ネットワークスイッチが過剰に配備されていることもしばしばある。理論上、仮想化によって必要なポートの総数を削減できるということを考えた場合、仮想化した際にも必要となるポートを使用中のスイッチにまとめるよう配線し直したうえで、使用しなくなったスイッチの電源を切っておく(必ずしも廃棄する必要はない)ようにしておくのがよいだろう。
5:無停電電源装置を統合する
ラックの一番下に鎮座している無停電電源装置(UPS)の管理は一筋縄ではいかない。特に、施設内にあるバッテリの交換時期がすべて異なっている場合には困難を極めるだろう。次の調達時期、あるいはバッテリ交換時期が来るまでの間ずっと、ラック内にサーバが3割も格納されていないにも関わらず無駄に大きなバッテリを充電し続け、施設内の電力を浪費するのではなく、実際の電力消費を反映した小さめの装置の導入を検討し始めるのがよいだろう。
6:ブレードサーバを検討する
大量のサーバをリプレースする予定があるのであれば、ブレードサーバを検討してみてはどうだろうか。こういったサーバには特殊な電源(三相交流や30アンペアのインターフェース)が必要となる場合もあるものの、サーバごとの消費電力は通常のサーバにリプレースするよりも小さくなる。また、設置スペースの小さい、おそらくは消費電力も小さいミニブレードサーバを配備するという選択肢もあるだろう。
7:使用していない電力配分装置を撤去する
UPSやKVM、電力配分装置(PDU)といった機器は、サーバやコンピューティング機器が接続されていない場合であっても施設の電力を消費している。こういった機器を統合することでも、優れた電力統合戦略を実現できるわけである。
8:ラックを統合する
仮想化や新しいバッテリ機器を導入することができないという場合、サーバが3割しか格納されていない6台のラックを統合し、サーバを上限まで格納した2台のラックに置き換える時が来ているのかもしれない。これによって、ラック内のすべてのコンポーネント(PDUやKVM、UPSなど)と、ラック内の空間を有効利用できるようになるはずだ。
あなたはデータセンターにおいて、あるいはあなたのPCに対して、どういった省電力策を講じているだろうか。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。