国内メールセキュリティ市場:9.5%増の176億円、SaaS型は21%増

吉澤亨史

2011-07-14 06:00

 アイ・ティ・アール(ITR)によると、201年度の国内メール総合セキュリティ市場は前年比9.5%増の176億円になったという。形態別に見ると、パッケージソフトとアプライアンスは微増だが、SaaS型は前年比21.0%増と伸びて、80億円となっている。自社で導入、運用してきたシステムを、コスト削減のためにSaaSへ移行する企業が増えていることが背景にあるとしている。

 2010年度のベンダーシェアは、インターネットイニシアティブ(IIJ)がサービスメニューの豊富さと信頼性の高さから19.4%の高いシェアを維持し、2番手はシマンテック(旧メッセージラボ)が、3番手にはNTTPCコミュニケーションズが続いており、各社ともに2010年度は高い伸びを示している。

 同社のシニア・アナリストである舘野真人氏は、「メッセージングセキュリティは、メールに付随する脅威を水際で食い止めやすく、社内メールシステムの負担を軽減しやすいなどといった理由からSaaSへの期待が高い分野。サービスプロバイダーが複数ベンダーの製品を組み合わせてワンストップサービス化する動きが活発であることなどから、2010年度はSaaSの出荷金額がオンプレミスとほぼ並ぶ水準に達した。SaaSへの移行は2011年度以降も進むと見られる」とコメントしている。

 ITRはエンドポイントセキュリティに関連する国内市場規模と動向を調査し「ITR Market View:エンドポイント・セキュリティ市場2011」として発売した。マルウェア対策、ディスク暗号化、メール統合セキュリティ、ウェブメール、メールフィルタリング、スパム対策、メールアーカイブ、メール誤送信防止、クライアントDLPの9分野のソフトウェアとアプライアンスを対象に国内43ベンダーの製品を網羅している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]