国際航業が基幹業務システムを全面刷新--事業継続への取り組みも加速

富永恭子 (ロビンソン)

2011-07-25 18:42

 航空測量技術に強みを持つ国際航業ホールディングスは、基幹業務システムを全面的に刷新した。新システムはグループ9社に導入され、本稼動を開始している。プロジェクトを共同で担当した富士通および富士通システムソリューションズ(Fsol)が7月25日に発表した。

 国際航業グループでは、持ち株会社化に伴うグループ再編や内部統制の強化、グループの拡大によるガバナンス統制などの必要性から、10年以上利用してきたERPパッケージによる基幹業務システムの全面的見直しを図った。FsolのERPソリューション「WebSERVE smart ソリューション」を採用し、富士通およびFsolと共同でグループ9社に導入している。

 WebSERVE smart ソリューションは、プロジェクト管理、債権債務管理、予算管理などの機能を備え、個別原価管理が可能な「WebSERVE smart 建設」を核に、「GLOVIA smart 会計」「GLOVIA smart 人事給与 SE」「GLOVIA smart ワークフロー」を連携させている。これにより、グループ全体を通して基幹業務を一元的に管理することが可能になったとしている。また、さまざまな機能をテンプレートとして提供しているため、各種法規制や業務フローの変更にその都度対応することができるという。

 国際航業グループでは、システムの全体最適化によって電力消費量が半減するとともに、データセンターの活用もあわせて、今後10年間で20%のTCO削減を見込んでいる。また今後、同システムを他のグループ4社にも展開する予定だ。

 また、東日本大震災を受けて事業継続性のさらなる強化に着手。現在東京に設置しているシステムを、7月には兵庫県明石市のデータセンターに移行。本年度中には群馬県館林市のデータセンターとの間でミラー環境を構築する計画があるという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

  5. セキュリティ

    VPNの欠点を理解し、ハイブリッドインフラを支えるゼロトラストの有効性を確認する

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]