仮想化サーバ市場:2012年から2ケタ成長、2015年の仮想化率は23%に

田中好伸 (編集部) 2011年09月06日 13時08分

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 IDC Japanは9月6日、国内仮想化サーバ市場の予測を発表した。2011年第1四半期(1~3月)の出荷実績と市場動向からみると、2011年の出荷台数は9万3096年台となり、2010年と比較して3.0%増になる見込み。

 2011年の対前年市場成長率は1ケタにとどまるが、2012年には2ケタの高成長に戻る見込みとしている。ここでいう仮想化サーバは、仮想化ソフトウェアの出荷金額ではなく、仮想化環境を構築するために出荷されたサーバとIDCは定義している。

 2015年の仮想化サーバの出荷台数は12万6932台と予測。2011年から2013年までの3年間はプラス成長を維持するが、2014年は微減になるとIDCは予想している。2014年はx86サーバの更新需要の谷間にあたるため、仮想化サーバ市場も影響を受けると見ている。

図 図:国内仮想化サーバ市場の出荷台数予測
※クリックすると拡大画像が見られます

 2015年には再びプラス成長に復帰する見込みであり、同年の国内サーバの仮想化率は23.0%になるとしている。2010年の仮想化率は16.3%。ここでいう仮想化率は、サーバ出荷台数全体に占める仮想化サーバの比率を表している。

 2015年の仮想化サーバ市場の出荷金額は1413億400万円になるとみている。2010~2015年の年平均成長率は0.9%減。1台あたりの価格が高いメインフレームやRISCサーバ、IA64サーバを中心とした市場構造からx86サーバ中心の市場構造への転換が、仮想化サーバ市場でも予測期間を通して進行することが背景にあるとしている。2015年の仮想化サーバ市場でのx86サーバの出荷額構成比は42.6%の見込み。2010年の30.6%から12ポイント上昇する。

 同社の福冨里志氏(サーバーリサーチマネージャー)は「これまで国内サーバ市場全体の出荷動向にかかわりなく、仮想化サーバを適用するアプリケーションエリアの広がり、導入企業のすそ野の広がりを背景に、仮想化サーバ市場は高成長してきた」と説明。その上で「今後も国内サーバ市場全体よりも相対的に高い成長が見込まれるが、中長期的には国内サーバ市場全体の成長率に収斂していくことになる。国内の仮想化サーバ市場でもターゲットセグメントを絞り込んだ、きめ細かい戦略が不可欠になる」とコメントしている。

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