日本ベリサインは2月20日、スマートデバイス向け証明書発行サービス「ベリサイン マネージドPKI for Device」の新機能として、Jailbreak及びroot化された端末検知機能を追加したと発表した。同日より提供を開始する。
今回追加されたのは、スマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスに対して証明書の配布や管理を行う専用アプリケーション「MPKI Client」が、Jailbreak及びroot化された端末を検知し、不正な端末への証明書の発行を禁止することができる機能。検知結果は管理者向けの設定管理ツールであるデバイスIDマネージャに記録される。同社では企業の端末利用のセキュリティをより強化することが可能だとしている。
ベリサイン マネージドPKI for Deviceは、企業がスマートデバイスを利用するにあたり、端末認証を行って指定した端末のみ企業のネットワークにアクセスさせるサービス。認証局の運用と管理はVeriSignが行う。今回追加された新機能には、iOSの制限を取り外す「Jailbreak」と呼ばれる行為や、Android OSにおいてルート権限でシステムを操作できるようにする「root化」といった行為を検知することで、企業のネットワークをより安全にする目的がある。
MPKI Clientをバージョンアップすると新機能が利用可能になる。iPhoneとiPad向けはApp Storeから、Android OS向けはAndroid Marketから、それぞれ2月20日以降に順次公開される。ダウンロードは無料。