SAPジャパンは7月10日、TwitterやFacebookで交わされる会話を分析するSaaS「SAP Social Media Analytics by NetBase」の提供を開始した。価格はエンドユーザー数と調べたいキーワードの数で決まる。最小構成価格は3カ月で58万9950円から。
今回のサービスはNetBaseが開発したものをSAPブランドとして再販するもの。ソーシャルメディア上で交わされる会話を分析して、新製品や新キャンペーンが消費者にどのように評価されているかをリアルタイムで理解できるという。
クラウド上に格納される過去1年以上の大量の会話を活用して、自社ブランドや競合他社とのポジショニングの変化を時系列で把握して、追跡することもできる。どのような内容のデータを必要とするかを事前に特定したり、複雑な言語設定をする必要がないと説明する。
Social Media Analytics by NetBaseで得られるソーシャルメディアの分析情報は、NetBaseの自然言語解析(NLP)技術で単語の頻出頻度、ポジティブかネガティブかの単純な判断だけでなく、感動や情熱のような強い感情、購入や返品などの消費行動、製品やサービスに対しての意見も正確に判断、分析して、クチコミの好意度指標を決定する分析力があるとメリットを強調している。
SAPジャパンが提供する「SAP ERP」や「SAP BusinessObjects BI」などで扱う売り上げや利益、在庫などの構造化された“ビジネスデータ”とSocial Media Analytics by NetBaseで可視化される非構造化の“ソーシャルデータ”を連携させることで、消費者の感情が企業のパフォーマンスに与える影響をリアルタイムで把握できるようにもなる。