SAPジャパン、ソーシャルメディア分析をSaaSで--消費行動までも把握

田中好伸 (編集部)

2012-07-10 14:16

 SAPジャパンは7月10日、TwitterやFacebookで交わされる会話を分析するSaaS「SAP Social Media Analytics by NetBase」の提供を開始した。価格はエンドユーザー数と調べたいキーワードの数で決まる。最小構成価格は3カ月で58万9950円から。

 今回のサービスはNetBaseが開発したものをSAPブランドとして再販するもの。ソーシャルメディア上で交わされる会話を分析して、新製品や新キャンペーンが消費者にどのように評価されているかをリアルタイムで理解できるという。

 クラウド上に格納される過去1年以上の大量の会話を活用して、自社ブランドや競合他社とのポジショニングの変化を時系列で把握して、追跡することもできる。どのような内容のデータを必要とするかを事前に特定したり、複雑な言語設定をする必要がないと説明する。

 Social Media Analytics by NetBaseで得られるソーシャルメディアの分析情報は、NetBaseの自然言語解析(NLP)技術で単語の頻出頻度、ポジティブかネガティブかの単純な判断だけでなく、感動や情熱のような強い感情、購入や返品などの消費行動、製品やサービスに対しての意見も正確に判断、分析して、クチコミの好意度指標を決定する分析力があるとメリットを強調している。

 SAPジャパンが提供する「SAP ERP」や「SAP BusinessObjects BI」などで扱う売り上げや利益、在庫などの構造化された“ビジネスデータ”とSocial Media Analytics by NetBaseで可視化される非構造化の“ソーシャルデータ”を連携させることで、消費者の感情が企業のパフォーマンスに与える影響をリアルタイムで把握できるようにもなる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]