Googleの「NotebookLM」は便利なノート作成サービスで、広範囲の調査が必要なあらゆるタイプのプロジェクトをノートの形でまとめるのに理想的なツールだ。ただし通常の使い方では、必要なソース(情報源)をユーザーが収集して追加しなければならず、その後にNotebookLMがこれらのソースをプロジェクトに組み込むという流れになる。だが今後は、NotebookLM自体が適切なソースを収集してくれるので、ユーザーはさらに時間を節約できると、同サービスはうたっている。
米国時間4月2日に公開されたブログ投稿で、GoogleはNotebookLMの新たなツール「Discover」を発表した。適切なソースを求めて手動でウェブを徹底的に調べる代わりに、調査中のトピックをユーザーが説明するだけで、NotebookLMが独自にネットサーフィンし、適切なソースを厳選したリストを自動的に作成するという。
Discover機能の仕組み
まずは調べたいトピックを説明すると、NotebookLMが、大量の使えそうなオンラインソースを確認する。次に、NotebookLMがこれら全てを分析した上で、最も関連性が高いと判断した10件のソースの名称と簡単な要約を表示する。ユーザーはこの10件全てをインポートするか、入れてほしくないソースを非選択にできる。この取捨選択を経て、ソースはプロジェクトに関する調査レポートとして追加される。
ソースが追加されると、ユーザーはNotebookLMに命じて、学習ガイドやブリーフィング用のドキュメント、FAQ、さらにはタイムラインを生成させることができる。さらにすごいのは、ポッドキャストの作成も依頼できることだ。これは人工知能(AI)により生成されているが、人間らしく聞こえる声を持つホスト2人が、ユーザーが選んだトピックについて語り合うというものだ。また、要約をリクエストしたり、ソースの内容をもとにトピックについて質問したりも可能だ。
使い方
この機能を試してみる場合は、まずはNotebookLMページにアクセスし、自身のGoogleアカウントでサインインする。次に「NotebookLMを試す」ボタンを押すと新たに表示されるページで「新規作成」ボタンをクリックして新しいプロジェクトを開始する、すると「ソースを追加」パネルが表示されるので、右上の「提供元を見る」ボタンを選択し、表示されるウィンドウに調べたいトピックの説明を入力する。また、特にトピックが思い浮かばないなら、「興味がある」ボタンをクリックし、AIが選んだ任意のトピックについて深く知ることもできる。

提供:Lance Whitney / Elyse Betters Picaro / ZDNET
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。