「Google One AI Premium」で「NotebookLM Plus」が利用可能に

Sabrina Ortiz (ZDNET.com) 翻訳校正: 竹内杭 吉武稔夫 (ガリレオ)

2025-02-12 08:52

 Googleが提供する「NotebookLM」の音声要約機能「Audio Overview」は、ユーザーのコンテンツに基づいて、人工知能(AI)ホストによるリアルなポッドキャストを作成でき、世界的に反響を呼んでいる。NotebookLMは実験的なAIノートブックツールで、大規模言語モデル(LLM)とユーザーが書き込んだノートを組み合わせ、内容の理解を深めることができるとともに、要約の作成や質問への回答なども可能で、非常に有用なツールとなっている。

 Googleは米国時間2月10日、月額19.99ドル(日本では2900円)のサブスクリプションプラン「Google One AI Premium」を通じて「NotebookLM Plus」が利用できるようになったことを発表した。同プランの価格はそのままに、Googleの他の先進的なAIサービスに加え、NotebookLMのより高度な機能が利用可能になった。

NotebookLM Plus

 NotebookLM Plusは、有料ユーザー限定の機能を提供するサブスクリプションバージョンだ。Audio Overviewのほか、ノートブック、クエリー、ノートブックあたりのソース数など、NotebookLMが備える優れた機能の一部について、利用制限が5倍に拡大される。元々NotebookLM Plusバージョンは、日常業務でNotebookLMを用いるパワーユーザー向けに導入したものだ。

 NotebookLM Plusの提供開始当初、「Business Standard」「Business Plus」「Enterprise Standard」「Enterprise Plus」といった「Google Workspace」エディションや、「NotebookLM Plus for Enterprise」を通じてのみ利用可能だった。今回、Google One AI Premiumに加わったことで利用しやすくなり、他の有用なAIツールも追加された。

Google One AI Premium

 Google One AI Premiumでは、同社の最も高性能なAIモデルが使える「Gemini Advanced」のほか、「Gmail」や「Googleドキュメント」などGoogleアプリヘのAI統合、2TBのストレージ容量、「Googleフォト」の「編集マジック」で保存枚数が無制限になるといった機能を提供する。

 同プランの注目機能としては、GoogleのAIエージェント機能「Deep Research」もある。これは徹底的な調査を実行する機能で、ユーザーに代わり計画を立て、ウェブ上の情報ソースを詳しく調べ、ソースへのリンクを含む包括的なレポートを生成する。

提供:Getty Images/Tanja Ivanova
提供:Getty Images/Tanja Ivanova

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]