日本ヒューレット・パッカード(HP)は11月5日、仮想デスクトップ基盤「VMware View」専用ゼロクライアント「HP t310 Zero Client」を発表した。価格は3万6540円。11月8日から販売する。
t310は、Teradici製の第2世代チップ「Teradici TERA2321 PCoIP Zero Client(Tera2)」を搭載。画面転送プロトコル「PCoIP」を専用ハードウェアで処理することで、3Dグラフィックなどのリッチコンテンツの再生や負荷の高いマルチメディアの処理が容易となることから、既存のPCと変わらない操作性を提供できるという。
HP t310 Zero Client
Tera2は、従来のTera1チップと比べて約5倍の描画性能を搭載し、より快適な反応を得られると説明。1920×1200(WUXGA)の2画面出力にも対応して、医療や製造など高解像度が必要な分野にも最適という。t310は、15cm×13cmの手のひらに収まるコンパクトな筐体で、省スペース性が求められる自治体や文教などの分野に対応できるとしている。
同社は、シンクライアントに電源を供給できる18.5インチモニタ「HP LE1852ms」も発表している。価格は1万9950円。11月8日から販売する。
LE1852msは、シンクライアント「HP t510/610」シリーズに電源を供給できるモニタ。これまではシンクライアントとモニタで2つ必要だった電源が1つで済み、シンプルに配線できる。従来はオプションで提供していたシンクライアントの筐体をモニタ背面に装着する「Quick Release」を標準で添付している。