シマンテックは11月13日、世界のセキュリティ状況を監視する拠点であるセキュリティ監視センター(SOC)として「TOKYO SOC(東京SOC)」を東京都内に開設したことを発表した。豪、英、米、印に次ぐ5拠点目になる。
シマンテックのSOC網にはセキュリティの専門家が常駐し、リアルタイムな脅威の情報とデータ分析に基づく「マネージドセキュリティサービス(MSS)」を企業向けに24時間365日体制で提供している。今回の東京SOCの開設でシマンテックは、東京SOCに在籍する上級セキュリティプロフェッショナルによる日本語でのインシデント報告やインシデントレポートの提供など、日本の顧客企業に向けて改良されたサービスを順次開始していく。
標的型攻撃やサイバー攻撃など、日本企業を取り巻くセキュリティ上の脅威はこれまでになく緊迫感を増している。特に大規模な日本企業を中心に、24時間のセキュリティ監視、管理サービスへの要望が増加していることを受け、日本法人主導でSOCを構築、日本のユーザー企業に向けて、充実した体制でMSS機能を提供していく。
MSSでは、ユーザー企業が希望するすべてのポイントで、シマンテック独自の包括的な“edge to endpoint”監視手法で企業インフラでの活動を横断的に監視する。加えて6460万以上の攻撃センサで構成されるセキュリティに関連する世界的な情報網「Symantec Global Intelligence Network」から収集したデータに基づいた解析能力を24時間365日提供する。
提供されるMSSは、200以上の国や地域での攻撃活動を監視し、日本での状況を加味した総合的な監視体制を提供する。侵入検知や侵入防止、セキュリティの監視と管理、インシデントへの対応策、オンサイトでのサポート、今後に向けた対応策の提案までコンサルティング部門や同社の製品群と連携した、高度なセキュリティサービスを総合的に提供していく。