IDC Japanは12月11日、PCとタブレット、スマートフォンを合わせた“スマートコネクテッドデバイス”の世界市場での実績値を発表した。2012年第3四半期(7~9月)の出荷台数は前年同期比27.1%増の3億360万台、出荷金額は1404億ドルとなっている。
クリスマスシーズンとなる2012年第4四半期(10~12月)の出荷台数は第3四半期から19.2%増、前年同期比では26.5%増の3億6200万台、1692億ドルになる見込み。内訳は、第3四半期からPCが若干減少するが、タブレットとスマートフォンが前年同期比でそれぞれ55.5%増、39.5%増と高い伸びとなり、クリスマスシーズンの需要をけん引するとみている。
IDCでは、スマートコネクテッドデバイスの世界市場は、2016年まで好調を維持し21億台、7967億ドルに達すると予測している。製品のカテゴリが大きく変遷している状況下にもかかわらず、“マルチデバイス”時代が到来したと説明している。
2011年のデスクトップとポータブルを合計したPCのシェアは39.1%だったが、2016年には19.9%にまで下がると予測。スマートフォンはスマートコネクテッドデバイスの主役となり、シェアは2011年の53.1%から2016年には66.7%にまで上がると見ている。
タブレットも2011年の7.7%から2016年には13.4%まで伸びると見ており、より高価なPCからより低価格なスマートフォンやタブレットに需要が移行し、その結果、平均単価は2011年の534ドルから2016年には378ドルに下がるとみている。
2012年3Q出荷台数 | 2012年3Qシェア(%) | 2011年3Q出荷台数 | 2011年3Qシェア(%) | 前年同期比(%) | |
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Samsung | 66.1 | 21.8 | 33.5 | 14.0 | 97.5 |
Apple | 45.8 | 15.1 | 33.1 | 13.9 | 38.3 |
Lenovo | 21.1 | 7.0 | 13.2 | 5.5 | 60.0 |
HP | 14.0 | 4.6 | 17.6 | 7.4 | ▲20.5 |
ソニー | 11.0 | 3.6 | 8.7 | 3.7 | 25.4 |
その他 | 145.6 | 48.0 | 132.7 | 55.6 | 9.7 |
合計 | 303.6 | 100.0 | 238.9 | 100.0 | 27.1 |
2016年出荷台数 | 2016年シェア(%) | 2012年出荷台数 | 2012年シェア(%) | 増加率(%) | |
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デスクトップPC | 151.0 | 7.2 | 149.2 | 12.5 | 1.2 |
ポータブルPC | 268.8 | 12.8 | 205.1 | 17.2 | 31.1 |
タブレット | 282.7 | 13.4 | 122.3 | 10.2 | 131.2 |
スマートフォン | 1405.3 | 66.7 | 717.5 | 60.1 | 95.9 |
合計 | 2107.8 | 100.0 | 1194.0 | 100.0 | 76.5 |