アサツー ディ・ケイ(ADK)は約280というシステムのバックアップシステムをデータ保護ソフトウェア「Symantec NetBackup」で統合している。シマンテックが2月21日に明らかにした。
ADKは、基幹系やメール、ファイルサーバなど280のシステムを保有。新規構築や増強などを進めるうちにバックアップをはじめとするツール類や運用方法が多数混在する、複雑な環境となっていて、管理負荷が高まっていた。
同社は2014年に本社移転を予定しており、全システムをデータセンターに移管する計画を立てている。この計画の中でサーバの仮想化を推進している。そうした背景から、仮想化技術によるシステム効率化、バックアップ一元化での運用効率向上とコスト削減が重要な課題となっていた。
NetBackupにバックアップを統合したことで、280システムのバックアップ操作を単一画面から一元的に展開できるようになっているという。プライマリのバックアップをディスクベースで高速に取得し、システムとデータの可用性を高めるためにテープにバックアップする“D2D2T(Disk to Disk to Tape)”構成を採用している。
D2D2T構成にしたことで、バックアップによるシステムへの影響を最小限にしながら、データを確実に保護できるようになっていると説明。加えて、災害復旧(DR)向けリカバリにも備えられるようにしている。重複排除機能を活用することで、バックアップの容量も軽減しているという。