総合工具メーカーのオーエスジーが商取引の基盤システムを刷新した。店舗やテレビ、インターネット、モバイルなど保有するさまざまな販路の効率性を高めるため、商取引のパッケージソフトウェアを導入。
2012年11月の導入後、在庫と価格設定の管理性の向上、顧客とのつながりの強化などさまざまな利点があることを確認できたという。ドイツのhybrisの日本法人、ハイブリスジャパンが3月4日に発表した。
導入したソフトウェアはハイブリスの「hybris B2B Commerce」。2011年末からシステムの選定を開始し、2012年5月に開発に着手、およそ半年で稼動開始にこぎつけた。
注文や在庫などのデータを複数の販路にまたがって一貫して管理することで、顧客がどのチャネルからアクセスしても同じ情報に接することができる点や、機能追加のしやすさと柔軟性、コストメリットなどを評価し、採用を決めたという。今後は、東南アジアや欧州の顧客企業向けにシステムを展開する予定だ。
hybrisのソフトウェアを利用する企業にはほかに、製造業ではEricsson、3M、ブリジストン、ニコンなど、小売ではToysrus、通信ではSprint、IT関連ではEMCやCheck Pointなど大手企業の名前が挙がる。