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アイ・ティ・アール(ITR)は4月3日、プロジェクト管理、要件定義/要件管理、モデリング、テスト支援、構成/変更管理および統合支援/ALM(アプリケーションライフサイクル管理)を対象とした市場調査の結果を発表し、併せてSaaS型の動きが活発化しているプロジェクト管理市場の動向について分析結果を明らかにした。
調査レポートは、プロジェクト管理市場が2011年度実績で前年度比6.7%増の65億7000万円(出荷金額ベース)、2012年度は同3.7%増の68億1000万円になると推定。同市場は、SaaS型製品の販売を強化しているベンダーが増加し、これまで導入に消極的であった中小企業への導入が進みつつあるとする。
特に、SaaSは金額が安価であるため、金額ベースの市場規模の伸び率は小さいものの、引き続き安定した成長を維持すると予想した。
市場全体として、マイクロソフトの独占的なポジションは変わらないものの、2011年度は特に他の数社のベンダーが大きな伸びを示しているという。プロジェクトの徹底したコスト管理の観点からEVM(Earned Value Management)機能を組み込んだ製品が出始めることなどを挙げ、市場の動きが活発化していると分析した。
プロジェクト管理市場の年平均成長率(CAGR、2011~2016年度)は3.3%と安定した伸びを予測しているが、中小企業への導入が急速に進めば、予測以上に市場が拡大する可能性もあるとしている。
以下は、ITRがベンダーの売上金額の実績および2012年度以降は予測値を3月期ベースで換算したもの。
ITRのシニア・アナリストである広川智理氏は「プロジェクト管理の重要性は以前から指摘され続けてきたことであり、リーマンショック以降は特にベンダーだけでなくユーザー企業や情報システム子会社においてもプロジェクトの失敗は今まで以上に許されなくなっています。そのため、この製品に対する潜在ニーズは非常に大きいと考えます」と発表文でコメントした。
プロジェクト管理以外の市場調査の結果は以下の通りだった。要件定義、モデリング、テスト支援など各分野とも、5~10%程度の安定した伸びを予測した。
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