MS、ユーザーデータに関する自社対応の公表許可を求める--米司法長官に書簡

Declan McCullagh (CNET News) 翻訳校正: 編集部 2013年07月17日 08時28分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

UPDATE Microsoftは米国時間7月16日、ユーザーアカウントデータに関する米政府からの要請に対して同社がどのように対応しているかの詳細について、公表を許可してほしいとObama米政権に求めた。

 Microsoftのゼネラルカウンセルを務めるBrad Smith氏は16日午後、Eric Holder米司法長官宛ての書簡で、企業に自社の対応に関して「さらなる情報を共有」しないよう要求することに「もはや政府にとってのやむを得ない事情はない」と強い表現で記した。この情報が、令状なしでの監視に対する「一般市民の懸念の緩和」に役立つ可能性が高い場合は、特にそうであると同書簡には記されている。

 同書簡は、The Guardianの11日の報道を受けての対応であると思われる。The Guardianは、Edward Snowden氏が提供した米国家安全保障局(NSA)の内部文書に基づき、米政府が「Skype」の通話と「Outlook.com」の暗号化メッセージを傍受できる状態になっていることを報じた。2008年には、当時eBay傘下にあったSkypeが米CNETに対し、通信傍受に関する裁判所命令に「応じることはできない」と述べていたが、この報道は当時の主張とは相反する。

 Smith氏はHolder司法長官に宛てた書簡の中で、現行の秘密主義によって「米憲法自体が打撃を受けている」と述べ、「これを正すには、あなたまたは大統領の個人的な関与が必要である」と付け加えた。Smith氏によると、Microsoftは先週、自社の潔白を示すためにさらなる情報を公表することを許可してほしいと求めたが、米司法省がその要求を「却下した」という。

 Microsoftは、Smith氏による16日の別のブログ投稿で、「当社はどの政府機関に対しても、(Outlook.comの)暗号化を解読する機能や、暗号化キーを提供していない。要請に応じることが法的に義務付けられている場合は、指定されたコンテンツを非暗号化状態で格納されている当社サーバから取り出し、それを政府機関に提供している」と述べた。

 米国の法律や他国の類似の法律の下、企業は一部の状況において、機密ユーザーデータを提出しなければならない場合がある。米国では、FBIなどの法執行機関が犯罪捜査のために取得する裁判所命令と、テロや防諜活動の捜査を対象とする別の手続きを介した外国諜報活動偵察法(FISA)に基づく命令によって、このような要請が発生する(PRISMは、FISA命令によって収集されたデータを照合するためのNSAのソフトウェアユーティリティである)。

 MicrosoftのSkype通話に関するブログ投稿には、「当社は、顧客データまたは暗号化キーに対する直接的または無制限のアクセスを政府機関に提供することはない」とも記されている。同社は、「特定のアカウントやID」を対象とする命令にのみ応じ、「Microsoftの顧客データに対する包括的または無差別のアクセス」を提供することは決してないと述べ、サーバに対する直接アクセスを提供しているとする一部の主張を否定した。また同社は、スーパーノードを社内でホスティングするという、2012年に同社がSkypeに加えた変更によって、同サービスは傍受可能になったかもしれないが、これを実施したのは技術的理由からであり、監視を可能にするためではなかったと述べた。

Microsoftのゼネラルカウンセルを務めるBrad Smith氏
Microsoftのゼネラルカウンセルを務めるBrad Smith氏
提供:Getty Images

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
シェアリングエコノミーの衝撃
デジタル“失敗学”
コンサルティング現場のカラクリ
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「展望2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
エンドポイントセキュリティの4つの「基礎」
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
ネットワークセキュリティの要諦
セキュリティの論点
スペシャル
エンタープライズAIの隆盛
インシュアテックで変わる保険業界
顧客は勝手に育たない--MAツール導入の心得
「ひとり情シス」の本当のところ
ざっくり解決!SNS担当者お悩み相談室
生産性向上に効くビジネスITツール最前線
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell Technologies World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]