データ活用実態:大企業の4割が取り組む、半数以上が効果アリ--読者調査

山田竜司 (編集部)

2013-09-27 10:55

 朝日インタラクティブはビッグデータの収集と分析、活用の実態を調査した 。「CNET Japan」と「ZDNet Japan」の読者を対象にしたオンラインアンケートで7~8月に調査した。404人から回答を得た。

 調査からは、従業員5000人以上の企業では活用に取り組んでいる割合が4分の1を超え、活用の効果に満足していると答えた割合は半数を超えるなど、活用実例が増えてきたことが表れた形となった。

 一方、人材不足などからデータ活用に取り組めない、取り組んだとしても期待したほどの効果が得られていないなどの回答も半数近く見られるなど、データ活用の分野は人材、ツールがともに発展途上にあることもうかがえた。


「ビッグデータ活用」について、貴社の取り組み状況をお聞かせください(n=404)

 データ活用の取り組み状況をみると「取り組んでいない」(38.9%)、「情報収集段階」(39.4%)、「試験導入を検討中」(4.7%)、「試験導入した」(2.2%)、「まずは量データの収集を開始した」(2.7%)、「分析、活用に着手し、効果を測定している段階」(7.2%)、「ビッグデータの収集分析を、本番稼働段階にある」(5.0%)という実態が明らかになった。ビッグデータ活用に取り組んでいない企業が4割弱、情報収集段階の企業も4割弱というのが現実だ。


規模別 縦軸は従業員数

 一方、従業員規模別では、5000人~1万人の企業で「分析、活用に着手し、効果を測定している段階」(12.5%)、「ビッグデータの収集分析を、本番稼働段階にある」(21.9%)となった。1万人以上の企業では「分析に着手」した企業が13.6%、「本番稼働」の企業が11.9%となり、単純計算では、従業員5000人以上の企業の25%がデータから何らかの成果を得ようとしていることが見えてくる。


活用したいデータの種類は(複数可)(n=307)

 活用したいデータを聞くと(複数回答)では、「顧客情報などの個人データ」(52.0%)、「ウェブサイトのアクセスログ」(37.1%)、「SNSなどソーシャルメディアのテキスト情報 」(33.4%)、「基幹システムのログ」(31.4%)、「無線タグやGPS など、各種センサーのデータ」(17.3%)、「POSデータ」(6.2%)、「その他」(11.6%)となった。

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