報道によると、米国家安全保障局(NSA)が数百万人のウェブユーザーに関するメタデータを、ユーザーの同意を得ることなく、また被疑者であるかどうかにかかわらず保存していたことが、新たにリークされた文書で明らかになったという。
英紙The Guardianは、内部告発者であるEdward Snowden氏によって同紙にリークされた文書に、NSAの「Marina」と呼ばれるメタデータリポジトリについて詳しく記されていると報じている。この文書は、「現場を担当するNSA調査官向けのデジタルネットワーク諜報入門ガイド」として作成されたものだという。
メタデータには、インターネット上で送信された通信に関する情報が含まれているが、通信の内容自体は含まれていない。例えば、2人の当事者間で送信された電子メールに関するメタデータには、IPアドレスや電子メールアドレス、時刻、受信者の名前のほか、メールや添付ファイルのサイズなどが含まれるが、メール本文は含まれていない。
この入門書によると、これらの情報は365日間保管されるという。これにより、NSAは今日無実でも、明日は犯罪者になりうる人々に関する情報を見つけることができるようになる可能性があるとThe Guardianは伝えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。