一方でフィーチャーフォン、いわゆる“ガラケー”は、2000年当時の2インチ画面サイズから次第にその画面サイズを大型化し、一般ユーザーのみならず業務アプリも多く開発され、日本をケータイ王国に持ち上げた一時代を築いた。その画面は次第に大きくなり、業務活用範囲もより複雑な処理を実装する事が求められる中、3インチ大のものが出たりしたわけだが、iPhoneの登場でそれまでのキーボードも搭載したフィーチャーフォンとの折衷型の「スマートフォン」は姿を潜め、一気にタッチインタフェースをベースとしたデバイスへとシフトした。
コンピューティングデバイスはさらにダウンサイジングが進む。
スマートフォン/タブレットの世界販売台数はノートPCを上回る勢いで増加することが予想される SOURCE:Gartner Forecast: Devices by Operating System and User Type, Worldwide, 2010-2017, 2Q13 Update ※2013年以降は予測値
このPCからのモビリティの向上のために小型化、キーボードレス化した流れと、ガラケーからのユーザビリティや視認性向上のために大型化、タッチ化した流れとがぶつかる場所が現在スマートデバイスと呼ばれ、PCを凌駕して最も出荷が増加しているカテゴリーだ。出荷ベースでとらえると、デスクトップやノートPCのそれを大きく上回る伸びを示していることが分かる。