ビジネスインテリジェンス(BI)ソフトウェアを提供するクリックテック・ジャパンは11月14日、米本社のQlikTechから最高執行責任者(COO)のLes Bonney氏が来日したことに伴い、事業の状況を説明する記者説会を開催した。
米QlikTechのCOO、Les Bonney氏
日本法人の社長を務める村上智氏はパートナー拡充の方針を表明するとともに、新たな導入企業として、東芝セミコンダクター&ストレージなど3社を紹介した。
東芝セミコンダクター&ストレージは、世界各地の半導体工場の拠点にまたがり、半導体生産のサプライチェーンマネジメントを含めた幅広い分野で「QlikView 11」を導入している。また、富士重工と大江戸物語も同製品を導入したことが分かった。
既に発表されている中では、あきんどスシロー、らでぃっしゅぼーやも導入。「VICS」で知られる道路交通情報通信システムセンターも、自動車の位置情報にかかわる情報をQlikView 11で視覚化しているという。
日本での展開について村上氏は「パートナーエコシステムを拡充する」と話す。現在のパートナー企業を1年で2倍にする考えだ。近日中に、国内大手システムインテグレーターとの協業を発表するとしている。
日本法人の社長を務める村上智氏
Bonney氏は、最近のビジネス事情として、グローバルに拡散したサプライチェーン、透明性の要求、製品ライフサイクルの短期化、迅速な意思決定の必要性などを挙げ、自社のソフトウェアがその対応を支援できることを強調した。
この日は、QlikViewの導入を支援するサービスメニューとして「Qlik Customer Success Framework」を提供すると発表。人材面、サービス面、技術面から導入を支援する。