日立システムズは11月20日、M2Mの計画から設計、構築、運用、保守までを支援する「NETFORWARD M2Mサービス」の提供を開始した。M2Mは、ネットワークに接続された機械同士が自律的に通信し、情報を収集したり、遠隔で監視、制御したりする。
M2Mの応用では、電気メーターに通信機能を搭載して、電力消費を最適化する送電網のスマートグリッド、スマートグリッドを都市全体に巡らして、エネルギー消費を最適化するなどのスマートシティ、プラントや設備機器を遠隔から監視、測定するテレメーター、自動車に搭載するテレマティクスなどがある。
NETFORWARD M2Mサービスでは、海外の通信事業者と連携して200以上の国と地域に低コストでネットワークを提供できるという。
これにより、利用企業の事業拡大や新サービスの創出を支援する。また、M2Mネットワークを通じて収集したデータを用いてビッグデータ分析などのサービスも展開する予定だ。
同サービスと関連するクラウド事業、社会インフラ事業などを合わせて、2016年度3月までに累計25億円の売上高を見込んでいる。
M2Mネットワークを世界規模で利用する場合、多拠点で多頻度での少量のデータ通信という特性を踏まえた設計や構築が必要になる。接続地域が広範囲にわたるため、利用するネットワークの種類が増え、契約や管理、課金体系が複雑化するなどの事情があるとしている。