アシストは2月6日、「Windows 8」タブレット端末を企業で安全に活用するためのセキュリティ機能をオールインワンで提供する「スマートセキュリティSuite」の販売を開始したと発表した。税別の年間利用料金は端末1台あたり9800円。
スマートセキュリティSuiteは、暗号化ソフトウェア「秘文」とモバイル端末管理(MDM)ソフトウェア「Optimal Biz for Mobile」、エンドユーザーでもセキュリティ対策を実施できる実装キット(設定ガイド、推奨パラメータシート、オリジナルマニュアル)などをセットにした。
タブレット導入時に必要不可欠な資産管理から、セキュリティ対策として欠かせない暗号化のほか、Windows 8タブレット特有のリスク対策までをサーバレスで簡単に展開できるとしている。スマートセキュリティSuiteに含まれる機能は以下の4つ。
(1)タブレット端末の紛失、盗難による情報漏えい対策
端末のログオン時とスリープモード解除時の認証を2段階に設定することでセキュリティを強化する。外部メディアの暗号化によるデータ保護、ブラウザベースの管理コンソールで端末をリモートロックすることもできる
(2)クラウドストレージ利用時のデータ漏えい対策
クラウドストレージ「SkyDrive」にアップロードするデータを自動的に暗号化して保護する。アカウントに紐づくアクセス制御で、企業やプロジェクトごとの機密性を確保しつつファイルを共有できる。鍵は独自サーバで管理しており、万一のアカウント漏洩時にもストレージ内のデータの参照を防げるという
(3)Wi-Fiスポットへのアクセス制御
セキュリティリスクのある外部のWi-Fiスポットへの接続を制限し、企業が許可した安全なWi-Fiスポットのみ利用できる
(4)アプリケーションやインベントリを管理して脆弱性の早期発見、早期対策
端末上の不正なアプリ利用を制限し、PCと同様に安全な業務利用をサポートする。各端末のインベントリ情報を自動収集し、脆弱性の早期発見、早期対策を実現できるという
スマートセキュリティSuiteの主要機能(ITR提供)
今後1年間で7000本の販売を目指す。同社サイトなどから申し込むことで、インストール後30日間有効の試用版も提供される。