信州大、ナノカーボンなどの研究でスパコン導入--「京」とも連携可能

山田竜司 (編集部)

2014-02-14 07:30

 国立大学の信州大学は、造水・水循環システムの研究開発拠点にスーパーコンピュータを導入することを決定した。同大学と富士通が2月13日に発表した。“ナノカーボン”のシミュレーションなどに活用する。

 導入するのは、IAサーバ「FUJITSU Server PRIMERGY RX200 S8」16台で構成するクラスタとUNIXサーバ「FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX10」1台。7月から稼働する予定となっている。

 16台のPRIMERGY RX200 S8で構成するクラスタは総メモリ容量が4Tバイト。理論性能は、1秒間に6兆7580億回実数演算を実行可能という(6.758TFLOPS)。シングルラックモデルのPRIMEHPC FX10は計算ノード数が12、総メモリ容量は384Gバイト。理論性能は2.5TFLOPS。PRIMEHPC FX10は、10PFLOPS級のスパコン「京」と互換性があり、シミュレーション規模が拡大した時でも連携できるという。

 信州大学は文部科学省や科学技術振興機構と連携しながら、今回のスパコンを利用して、ナノメートル単位の炭素粒子で構成されるナノカーボンなど基盤技術の革新を目指す。海水などから必要な水資源を作り出す、水循環システムの研究開発を推進するという。


スーパーコンピュータのシミュレーションによる増水・水循環システムのろ過工程のイメージ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]