エンタープライズ版「Apache Hadoop」およびビッグデータソフトウェアを手がけるClouderaは、Google Ventures、T. Rowe Price、Intel、およびMichael Dell氏のプライベートエクイティ会社であるMSD Capitalなどから9億ドルもの資金を調達したことを明らかにした。
この資金には、Intelが取得する18%のCloudera株が含まれる。Intelは先ごろ、独自のHadoopディストリビューションの提供を終了している。この9億ドルにはまた、先ごろ発表された1億6000万ドルの資金調達ラウンドも含まれる。計算すると、Intelは7億4000万ドルでCloudera株の18%を手に入れ、同社独自のHadoopの取り組みを終了することで資金をいくらか節約したことになる。さらにIntelはこれにより、いずれ行われるであろうClouderaの新規株式公開(IPO)に参加する資格を得た。
いずれにしても、9億ドルという資金はClouderaの地歩を固めるとともに、エンタープライズ向けビッグデータ市場が認知されたことを示すものだ。同社は今後、HortonworksからEMCが出資するPivotalまで、さまざまな競合企業だけでなく、他のエンタープライズソフトウェア企業各社との競争においても十分な資金を確保することになる。
Clouderaの最高経営責任者(CEO)を務めるTom Reilly氏は声明で、「需要は加速している」として、同社はビッグデータで率先して攻勢をかける有利な位置にいると述べた。
Clouderaは今回の資金について、Intelとの協業支援、エンタープライズ向けデータハブアーキテクチャの推進、世界展開、そして、販売、サポート、エンジニアリングの拡張に使う計画だとしている。
この資金調達は2014年第2四半期に手続きが完了する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。