IDC Japanは6月4日、国内ユニファイドコミュニケーション/コラボレーション(UC&C)市場の調査結果を発表した。2013年は前年比3.9%増の2052億5200万円となった。2013~2018年の年平均成長率(CAGR)は2.9%、2018年には2369億7200万円になると予測する。
IDCは同市場をIP電話などの「UCプラットフォーム市場」、メールなどを含む「UCアプリケーション市場」、音声会議関連の「UCアプリケーションサービス市場」、コンタクトセンター関連の「UCプロフェッショナルサービス市場」の4つの市場セグメントに分類ししている。
2013年は、2012年から継続する音声基盤の刷新需要や、Windows XPサポート終了に伴うコラボレーティブアプリケーションの更新需要などから堅調だった。
2014年の同市場は、2013年の市場拡大要因だった、2013年の市場拡大要因だった更新需要が一巡し、通年では前年比成長率1.8%増と、成長は一時的に鈍化する。2014年以降は、企業のワークスタイル変化によるモバイル向け製品や映像会議、ソーシャルビジネス関連の製品が市場をけん引する要因となり、成長が継続するとしている。
IDCは「ベンダーやシステムインテグレーターは、UC&CアプリケーションをSaaS化させ、利用した期間に応じて料金を支払うサブスクリプション形式の価格体系を構築し、複数事業者をSaaS経由で管理できるサービスを進めていくべき」と提案している。
2009~2018年国内ユニファイドコミュニケーション/コラボレーション市場 セグメント別売上額予測