Akamaiが発表した「State of the Internet」(インターネットの現状)レポートによると、企業分野を標的とするDDoS攻撃は前四半期に比べると減ったとはいうものの、前年同期に比べると11%増えたという。
同レポートで重要なのは、その傾向が不安定であるという点だ。Akamaiによると、第1四半期には企業サービス業界や金融サービス業界がそれほど標的とはされなかったため、企業分野への攻撃は前四半期より49%減ったという。
公共サービス分野への攻撃は、シンガポール政府への攻撃が原因となって大きく増加した。業界全体を見た場合、攻撃は上昇傾向にある。またAkamaiは同じ標的への度重なる攻撃にも着目し、4社に1社は複数回攻撃を受けていると報告している。
2014年第1四半期にDDoS攻撃を受けた164の組織のうち、43の組織(26%)は繰り返し攻撃を受けたという。また、同四半期に5回以上攻撃を受けた組織は5つあり、最も多いところでは17回の攻撃を受けたという。
この統計結果で重要なのは、セキュリティはスポーツに似ている、つまり相手チームから阻止されるまで同じ攻撃を何度も続けるという点だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。