SAPは新たにSMB Solutions Group部門を立ち上げることで、中小企業に特化した取り組みを始める。
SAPは既に中規模企業向けの製品を提供しているが、同社によると新たに立ち上げたSMB部門は従業員数が500人以下の企業に特化したものとなるという。
この新部門はSAPの中小企業顧客やパートナーにとっての窓口となり、NetSuiteの前販売責任者であるDean Mansfield氏によって率いられることになる。
Mansfield氏は、現行の「SAP Business One」アプリケーションポートフォリオの責任者を務めるとともに、「SAP HANA」上における中小企業向けアプリケーションの構築に注力する。なおSAP Business Oneは今後も、Global Partner Operationsという組織を通じて取り扱われる。
中小企業に特化した部門を設立することで、2018年までにIT支出がおよそ6800億ドルに達すると予測されている市場におけるSAPの存在感がより高まるはずだ。SAPは大企業を主な顧客としてきており、同社のサービスの多くはいまだにそうした企業向けのものとなっている。しかしIDCのRay Boggs氏によると、世界経済における中小企業の重要性が高まってきているため、従来は大企業を重視していたベンダーもその点を留意すべきだという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。