Linux foundationはシカゴで開催したトレードショー、CloudOpenで米国時間8月22日、オープンソースクラウドのユーザーに対するオンライン調査の結果を発表し、全プロジェクトの中で「OpenStack」が最も人気が高かったとした。
IaaS型のOpenStackは登場して4年だが、HP、Red Hat、VMwareの支持を得ており人気が高い。ただ、コンテナ技術を使った「Docker」は登場して1年余りで2位に浮上する異例の躍進を遂げた。3位はx86の仮想技術を使う「KVM」。これに、比較的古いオープンソースのクラウドIaaSプロジェクトである「CloudStack」と、ソフトウェア定義型ストレージの「Ceph」が続いた。
人気の高いオープンソースのクラウドプロジェクト
Linux FoundationとそのメディアパートナーのThe News Stackはさらに、ハイパーバイザ/コンテナ、IaaS、PaaS、設定管理ツール、ストレージというカテゴリで人気度を調査した。
ハイパーバイザでは、Linuxに組み込まれているKVMが48%で首位に立った。2位のDockerはそれ自体「仮想化」ソフトではないが、コンテナ技術で仮想化に似たサービスを提供し人気を得ている。古くからあるオープンソース仮想化プログラム「Xen」は3位だった。XenはAmazonのクラウド基盤に使われており、世界で最もよく利用されているハイパーバイザだ。
IaaSではOpenStackとCloudStackの人気が最も高く、「OpenNebula」と「Eucalyptus」がこれに続くが、その他は大差なかった。
PaaSで首位に立ったRed Hatの「OpenShift」は票の54%を占め、36%で続く「CloudFoundry」とともに、他を圧倒している。
ストレージ分野をリードするCephは調査結果の49.6%を占め、Glusterの20%、OpenStackの「Swift」の17%が続く。
開発管理ツールは激戦区で、23%で1位の「Puppet」を、「Ansible」の18%、「SaltStack」の13.3%、「Juju」の10.7%、「Chef」の10.4%が追っている。この分野は参入の余地が大きく、どのサービスも他の追随を許さないほどの地位にはないようだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。