IBMは米国時間9月8日、新たに一連のx86サーバ製品を発表した。これらの製品はLenovoへのPCサーバ事業売却が完了した暁には同社に引き渡されることになる。
この動きは、Lenovoによるサーバ新製品の発表と歩調を合わせたものとなっている。両社によると、これらのサーバ製品群はLenovoがIBMのローエンドサーバ事業を買収した後も引き続きサポートされるという。
IBMの「M5」ポートフォリオは、ラック型やタワー型、ブレード型、高密度型、統合型といったシステムを中心に展開されている。IBMはクラウドコンピューティングやエンタープライズアプリケーション、ビッグデータに至るまでの幅広いコンピューティングユースケースを網羅しようとしている。また、IBMは同社の「Trusted Platform Assurance」に従ったセキュリティも組み込んでいる。
IBMによると新たなサーバには「Xeon E5-2600 v3」プロセッサと、最大1.5テラバイトのメモリが搭載されるという。
IBMの「System x M5」サーバには以下の製品が含まれている。
- 「System x3650 M5」:2Uサイズで2ソケットのラック型サーバ
- 「System x3550 M5」:1Uサイズで2ソケットのラック型サーバ
- 「System x3500 M5」:5Uサイズで2ソケットのタワー/ラック型サーバ
- 「Flex System x240 M5」:仮想化およびエンタープライズアプリのために設計されたサーバ
- 「NeXtScale nx360」:1Uサイズの高密度サーバ
- 「NeXtScale System with Water Cool Technology」:直接水冷方式を採用したサーバ

NeXtScale System with Water Cool Technology
またIBMは、これら基本的なサーバ製品を用いた特定用途向けのシステムも発表した。例を挙げると、これら最新サーバとVMwareの「Virtual SAN」を組み合わせた製品や、「Microsoft SQL Server 2014」を組み合わせた製品、Citrix SystemsやVMwareのデスクトップ仮想化システムを組み合わせた製品、Microsoftの「Hyper-V」を組み合わせた製品などがある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。