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平井社長が語るソニー製品--満員の山手線でも恥ずかしくないデザインが重要 - (page 2)

大河原克行

2014-09-27 06:00

ミラーレス市場の成長が鍵

――コンパクトデジカメとスマホとの競合がある中で、それぞれのビジネスをどう捉えますか。

 確かに、カジュアルな撮影に関しては、コンパクトデジカメの市場をスマホが奪っています。これは、世界的なトレンドです。そのトレンドに逆らっても意味がない。

 社長に就任してから、コンデジやハンディカムで培ってきた技術を、積極的にスマホに入れていくことに力を注いできました。撮影や撮像の機能では“ピカ一”のスマホを作ることを目指しました。結果として、「Cyber-shot」を買ってもらえないかもしれないが、その時にXperiaを購入してもらえば、ソニーファミリーの中で顧客をキープできることにつながります。これは、他のカメラメーカーにはないソニーの強みだといえます。

 その一方で、αシリーズやRXシリーズなど、スマホでは体験できないような撮影、撮像の領域にシフトしていくこと、レンズスタイルカメラのようなユニークなスタイル、ユニークな体験も提案することで、デジタルイメージング事業を引っ張っていくことになります。

 デジタルイメージング領域を感動軸で捉えた場合には、ミラーレス市場の成長が鍵になります。「α7S」は私自身も感動した製品。最高ISO感度で40万9600を実現している。こうした製品を市場投入することで、感動を届けることができる。一貫して言い続けてきた「感動を届けたい」ということに、技術者や商品企画部門が応えてくれたものだと思っています。

 これまでのソニーは、事業のトップは入れ替えが激しすぎました。ビジネスを安定させるにはトップを安定させなくてはならないというのが持論です。ひとつのトップで同じポリシーを持って、最後まで全うしてもらいたいと考えています。

気になるテレビ事業

――テレビ向けの有機ELの展開はどう考えていますか。

 有機ELは、技術を確立したとしても、製造をどうするのかという問題があります。有機ELは素晴らしいと認識していますが、液晶の画質が上がってきており、4Kにも進化している。どこで有機ELが差異化できるかということを見極めないといけないと思います。技術的な優位性、価格と性能、画質を含めて、有機ELならではの差異化部分をお客様にしっかりと提案できるのかどうかが大切です。

――2015年以降からAndroidをテレビのプラットフォームに採用することを明らかにしています。

 これは大きな可能性を持った取り組みだと考えています。同じAndroidを使っても、画質や音質の違い、バッテリライフといったようにOS依存ではない部分で他社と差異化ができると考えています。特に、ソニーはコンテンツで勝負ができる。スマホやタブレットが広がれば、コンテンツの価値が増大するわけです。ソニーとっては、これが新たな収益源になります。Androidの世界でも、これがポイントとなると考えています。

SmartEyeglass
SmartEyeglassは2014年度内に開発者向けに発売する

ウェアラブルは“不動産”

――ウェアラブル市場に対して、ソニーはどんな姿勢で取り組んでいきますか。

 ウェアラブル市場の可能性はかなり大きいと考えています。調査によると、2014年は20億ドルの市場が見込まれ、さらに4年後には200億ドルにまで市場が拡大すると見られています。ソニーも、その市場に向けてビジネスを展開していきます。

 ただ、かねてから言っていますが、ウェアラブルというのは“不動産”ビジネスです。人間には、手首は2つしかありませんし、顔にかけるメガネはひとつ。一度に4つかける人はいません。つまり、参入障壁が高い領域でもあり、言い換えれば、一等地を確保してしまえば、後々にいいビジネスができるわけです。

 今、多くの企業がこの分野に参入しようとしていますが、何が顧客にヒットするかが見えていないところでの競争であり、まだトライアル段階だといえます。

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