企業向けウイルスバスター新版、MTPやPTPの接続も制限--データ検出機能を追加

NO BUDGET

2014-10-07 19:56

 トレンドマイクロは10月7日、企業向け総合セキュリティソフトの新版「ウイルスバスター コーポレートエディション 11」(VB Corp.11)を発表した。税別の参考標準価格は、1年間のスタンダードサポートサービス料金を含む1000ライセンス購入時の1ライセンスあたりで2980円。10月14日から受注し、10月16日から出荷する。

 以前から提供している、不正なサイトへのアクセスを自動的に遮断するウェブレピュテーション機能に加え、ウェブサイトに埋め込まれた不正なJavaアプレットやJavaScriptの実行を防止する機能を追加した。不正なサイトとして登録されていない、改ざんされたばかりの未知の危険なウェブサイトへのアクセスもブロックできるという。

 コマンド&コントロール(C&C)サーバへの接続を検知、通知する機能も強化した。従来のURL情報に加え新たにIPアドレス情報でC&Cサーバへの接続をブロックする。C&Cサーバへの接続を試みる不正プログラムを、改変されたWindowsシステムを修復するダメージクリーンナップサービス機能で駆除、標的型攻撃の実被害を最小限に食い止められるという。

 スマートフォンやタブレット端末などをPCへ接続した際に、USBメモリなどで使用されてきたマスストレージクラス(Mass Storage Control:MSC)の制御に加え、スマートフォンやタブレット端末、デジタルカメラ接続時のデータ転送などでよく使用される“画像転送プロトコル(Picture Transfer Protocol:PTP)”や“メディア転送プロトコル(Media Transfer Protocol:MTP)”などのプロトコルでの制限も新たに追加した。これにより、最近のスマートフォンなどUSBマスストレージクラス以外によるUSB接続も制御できる。

 同社のセキュリティ対策製品を一元的に管理する管理者向けツールの新版「Trend Micro Control Manager(TMCM) 6.0 SP1」も同時にリリースされた。VB Corp.ユーザーは無償で利用できる。

 TMCM 6.0 SP1との連携で各クライアントPCに保存されているWordやExcelなどのファイルの中身をスキャンし、機密情報や個人情報などが一定数以上含まれるファイルが端末に保存されていないかを確認し、検出結果を管理画面で可視化できるという。

 TMCM 6.0 SP1との連携では、従来の端末単位の管理だけではなく、エンドユーザー単位で時系列にそのユーザーが保持する端末のセキュリティイベントを表示したり、ポリシーを管理したりできるようにもなっている。

 VB Corp.11は、従来から搭載されているVB Corp.の管理用独自データベース以外にもMicrosoft SQL Serverをデータベースとして選定できる。大規模環境でも安定した運用が可能という。

追記:トレンドマイクロは10月24日、11月13日から受注、11月27日から出荷すると発表した。

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