IBMの最高経営責任者(CEO)であるGinny Rometty氏が珍しく決算発表の電話会議に登場し、第3四半期の決算が期待外れだったことを認めた。さらに、IBMは正しい戦略を推し進めており、今後はより迅速に変革に取り組んでいく、とRometty氏は強調した。重要なのは、IBMは現在進行中のさまざまなテクノロジ移行を推進するには会社の規模が大きすぎるのかどうか、という問題だ。
懸念はほかにもある。IBMがチップ製造やx86サーバ事業から撤退してクラウドへの投資を行う中で期待されていた同社のソフトウェア事業とサービス事業が苦戦を強いられている。
IBMの第3四半期決算は、利益が35億ドル(1株当たり3.46ドル)、売上高が前年同期比4%減の224億ドルだった。非GAAPベースの利益は1株当たり3.68ドルだった。
これはさらに重要なことだが、IBMは、2015年には1株当たり20ドルの営業利益目標を達成できないだろうと述べた。この目標は何年も前から設定されているもので、IBMはこれまで利益目標を確実に達成してきた。
Rometty氏によると、IBMは「9月に顧客の購買行動が顕著に鈍化したことを確認」したが、ソフトウェア部門とサービス部門は同社が期待していた業績を上げることができなかったという。第3四半期、IBMにはさまざまな動きがあった。まず、IBMはチップ製造事業を15億ドルでGLOBALFOUNDRIESに売却し、第3四半期に税引き前費用47億ドルを計上すると発表した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。