Appleは米国時間10月23日、開発したiOSアプリを公開する前にテスト目的で配布できる「TestFlight」について、全iOS向けに提供を開始したことを発表した。これまでは内部のテスター向けだったが、外部からも最大1000人までのベータテスターを招待できる。
TestFlightはAppleが2月に買収したBurstlyの技術で、「iOS 8」向けに開発したアプリを「App Store」で公開する前にテストできる。アプリ公開前にテストを行うことでユーザビリティや品質を確認できることから、このようなテストサービスへのニーズは高い。App StoreやiTunes Storeで提供するコンテンツ管理ツール「iTunes Connect」を利用して、電子メールにより招待状を送ることができる。
これまでは内部のテスター向けだったが、同日より最大1000人の外部テスターに配布が可能となった(内部テスターは25人まで可能)。手順としては、Xcodeからアプリのビルドをアップロードし、iTunes Connectでテストを配布したい人の名前と電子メールを入力する。招待メールを受け取った外部のテスターは、TestFlightアプリを利用してベータアプリのインストールできる、というもの。TestFlightアプリはApp Storeより入手する必要があり、インストールしていないユーザーには自動的にApp StoreよりTestFlightアプリのダウンロードを促される。アプリインストール後は、新しいビルドが公開されるとTestFlightアプリがその旨を通知するという。
どのアプリでもテストできるのではなく、「Beta App Review」の通過が必要で、「App Store Review Guidelines」に従う必要がある。一度にテストできるのは内部・外部問わず最大10個までとなる。
TestFlightはiOS 8以上が要件となり、App Storeが提供されている155カ国で利用できる。