Microsoftは2014年に入ってから、「Office 365」サービスのさまざまな機能の展開状況を同社のビジネス顧客が把握できるようにすると発表していた。そして、Office 365のロードマップサイトを、Office 365に関する数多くの(しかしすべてではない)新機能の発表や展開、開発中止といった状況を知らせる中核サイトにすると述べていた。
しかし同社はここ数カ月、「Microsoft SharePoint Online」のいくつかの機能をひっそりと削除しており、今後さらに削除されるものが出てくる可能性もある。同社の顧客には、こうした機能削除の計画はもっと容易に把握できるようになっているべきだとする意見もある。
Microsoftは最近、SharePoint Onlineの「タグとメモ」機能を削除した。また、9月にAbsolute SharePointブログ(このブログはMicrosoftの社員によって運営されているのではなく、同社のMVPであるVlad Catrinescu氏によって運営されている)で説明されていたように、SharePoint Onlineから「タスク」というメニュー上の選択肢とともに、「Outlookと同期」というボタンが削除されてもいる。
そして今回、MicrosoftはSharePoint Onlineのパブリックサイト機能を削除しようとしているようだ。この情報もMicrosoftの公式サイトに記されているわけではなく、Office 365 Answersというブログによるものだ。
同ブログには以下のように記されている。
「MicrosoftはOffice 365のパブリックサイト機能を廃止しようとしている。同社の情報筋によると、2014年12月か2015年1月に予定されているアップデートで、Office 365のSharepoint Onlineから同機能が削除されるという。パブリックサイトを利用している既存アカウントは、この大きな変更による影響を受けないが、将来的にはさらにサポートが縮小されることも覚悟しておく必要がある」
筆者の情報筋から聞いたところによると、Microsoftは確かにSharePoint Onlineからパブリックサイトを削除しようとしているようであり、その時期についてはOffice 365 Answersサイトが示唆しているタイミングと一致しているようだ。パブリックサイトは、中小企業がSharePoint上でその構築やホスティングを行える一般向けのWebサイトだ。
筆者はこの件についてMicrosoftに尋ねたものの、同社の広報担当者はSharePoint Onlineの変更やパブリックサイトについて語ることはないと回答した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。