MS、「Insights for Office」を提供開始--「Office」に「Bing」検索を追加

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2014-12-11 08:55

 Microsoftは、検索機能の「Bing」を「Office」に組み込み始めている。まずは「Word Online」から提供を開始すると、同社関係者らが米国時間12月10日に発表した。

 Microsoftは、この新しい組み込み検索機能を「Insights for Office」と呼んでいる。同機能は世界中(Bingが利用可能なすべての地域)を対象に12月10日から提供開始される。今後数日間のうちにリリースが完了するはずだと同社関係者らは述べた。

 この新機能を利用し始めるためにユーザーがすべき作業はない。新機能は自動的にWord Onlineに追加される。新しい「インテリジェントな検索体験」とMicrosoft関係者らが呼ぶこの機能は、広告収入型でもなく、無料で提供される。

 あらゆる種類のブラウザから使用可能な「Word」のウェブ版であるWord Onlineには、ユーザーが検索語を指定する(Microsoftの用語によると、「洞察(insight)」を得る)ことのできるインラインボックスが追加される。強調表示された単語やフレーズを右クリックして、検索結果をドキュメント内部に表示させることもできる。検索結果は、対象の単語またはフレーズによって、Bingが提供するエンティティカードの形式か、または、Bingによるウェブ検索結果として表示される。

 検索機能の組み込みによって、ユーザーはドキュメントを離れ、検索エンジンを使用して追加/更新に必要な情報を検索し、ドキュメントに戻ってその情報を追加するという手間が省ける。ドキュメント内で検索が実行され、結果もドキュメント内に表示される。

 Microsoftの検索、クラウド、コンテンツ担当ゼネラルマネージャーを務めるRyan Gavin氏は、「Word Onlineに検索ボックスをただ配置したわけではない」と説明した。「単語をただ検索するつもりはない。ドキュメントをスキャンして読み取り、ありとあらゆる検索結果を並べるのではなくユーザーが求める本当の答えを提示できるようにしている」(Gavin氏)

 Gavin氏は、次にどの「Office Online」アプリにInsights for Officeが組み込まれる予定であるかについては明言を避けた。


Lincoln(リンカーン)の検索結果。ドキュメントの中では、LincolnというのがAbraham Lincolnのことであると分かる。
提供:Microsoft

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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