日本ヒューレット・パッカード(HP)は12月16日、フラッシュ向けに最適化されたミッドレンジストレージ「HP 3PAR StoreServ」システムのポートフォリオを刷新すると発表した。複雑性を軽減しつつ、効率性と性能を向上させたという。
これまでブロックやファイル、オブジェクトをまとめて格納する統合ストレージ製品は、デバイス統合を保証するために効率と性能を犠牲にする傾向があったと日本HPは説明する。
新製品のミッドレンジストレージの「HP 3PAR StoreServ 7000c」シリーズと「HP 3PAR File Persona」ソフトウェアは、既存のフラッシュに最適化されたブロックストレージとあわせて、コンバージドファイルとオブジェクトアクセスを使用することでこうした問題を解決し、データセンターのフットプリントを66%削減できるとメリットを強調している。
製品名 | 税別価格 |
---|---|
HP 3PAR StoreServ 7200c | 180万円~ |
HP 3PAR StoreServ 7400c | 290万円~ |
HP 3PAR StoreServ 7440c | 460万円~ |
HP 3PAR StoreServ 7450c | 460万円~ |
新製品のうち「HP 3PAR StoreServ 7440c」は、ユニファイドアクセスと3.5Pバイトの有効容量、90万IOPS以上のオールフラッシュにあわせて最適化された性能、ストレージ階層化でのTier 1の回復力、そして16Gバイトのファイバチャネル(FC)の接続性を備えているという。
オールフラッシュアレイ構成のほか、フラッシュと回転メディアを組み合わせて使用することで有効容量1GBあたり1.70ドルまで抑えられるという。従来のストレージクラスの垣根を越えた独自の属性の組み合わせが可能で、ラックスペース要件を19倍、コストを8倍削減でき、投資効果の最大化を支援するとしている。新製品の税別価格は以下の通り。
3PAR StoreServ 7440c(日本HP提供)
新しいデータ保護ソフトウェア「HP StoreOnce Recovery Manager Central(RMC)」は、3PAR StoreServで定評のあるというスナップショット機能と連携し、重複排除アプライアンス「HP StoreOnce Backup」に直接データを移動する「Express Protect」機能でシンプルで効率的にデータを保護できるという。「VMware vSphere」との連携をサポートし、VMware環境からシングルポイントで管理でき、バックアップとリストアを高速化できるとしている。
専用のバックアップソフトウェアを必要とせず、プライマリーストレージとバックアップストレージを一つのツールで共通運用できる「フラットバックアップ」を可能にする。Express Protect機能で実現されるフラットバックアップは、従来のバックアップよりも17倍高速という。税別価格は「HP StoreOnce Recovery Manager Central for VMware 3PAR 7200」が25万円、「HP StoreOnce Recovery Manager Central for VMware 3PAR 7400」が60万円となっている。