「iOS 8」の普及が鈍化--2週間で1%しか伸びず

Lance Whitney (Special to CNET News) 翻訳校正: 編集部

2015-01-23 07:10

 「iOS 8」の普及が失速してきたようだ。

 Appleは米国時間1月20日、App Store Distributionページを更新し、iOS 8のシェアが69%になったことを明らかにした。約2週間前の1月6日の記録である68%を1ポイントしか上回っていない。なお、この数値はiOS 8の総合的な普及率ではなく、1月19日にApp Storeを訪れたiOSデバイスを示している。

 モバイル関連の分析を手がけるMixpanelは19日、これよりやや高い71%というiOS 8のシェアを発表した。同業のFiksuは19日時点で68%としている。

提供:Apple 提供:Apple
※クリックすると拡大画像が見られます

 Appleによる最新の数値は、iOS 8への移行が失速してきたことを示している。1月より前は、この新しいOSの普及はゆっくりだが安定したペースで進んでおり、10月5日に47%だったのが11月12日には56%、12月22日には64%となった。今回の失速はAppleにとって課題となる。同社は「Apple Pay」「Health」「HealthKit」「HomeKit」など、売り込もうとしている一部のアプリやサービスでiOS 8を必須としているからだ。

 Appleの数値には、旧バージョンからiOS 8にアップグレードしたデバイスのほか、最初から新バージョンがインストールされている新しい「iPhone」「iPad」「iPod touch」も含まれる。したがって、普及が鈍化したのは単に、ホリデーシーズンが終わってiOSデバイスを買う人が減った結果という可能性もある。

 ただし、iOS 8にはそれなりの不具合があり、2014年9月のリリース以降、複数のバージョンが公開されている。これによりiOS 7のユーザーがアップデートに不安を感じている可能性もある。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

関連記事

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. 経営

    風向きが変わった「Microsoft 365」のデータ保護戦略、最適なバックアップ対策の進め方

  2. セキュリティ

    2023年のサイバー脅威予測!注目すべき新たな攻撃トレンド「CaaS」という恐るべきビジネスモデル

  3. 経営

    5分でわかる、レポート作成の心得!成果至上主義のせっかちな上司も納得のレポートとは

  4. 運用管理

    AWS、GCP、Azureを中心としたクラウドネイティブ環境における5つのセキュリティ強化策

  5. 経営

    「脱PPAP」で三井ホームが導入、先進機能が統合されたメールセキュリティ対策とは

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]