日本ヒューレット・パッカード(HP)は1月27日、サーバの新製品「HP Integrity NonStop X」と「HP Integrity rx2800 i4 1-socket」の発売を開始した。最小構成の税別価格はIntegrity NonStop Xが6061万9900円から、Integrity rx2800 i4 1-socketが161万8000円から。
同社の無停止サーバ製品「HP Integrity NonStop」はシステム全体がデザインされ、単一システム内でハードウェアだけでなくプロセスも二重化。プライマリプロセスで障害が発生しても、バックアッププロセスが瞬時に処理を引き継ぐ。40年以上にわたり、停止することが許されないミッションクリティカル業務を支えてきたとメリットを強調している。
Integrity NonStop X
新製品のIntegrity NonStop XはCPUにXeonを採用している。業界標準技術のInfiniBand FDRを採用することで、従来のServerNet帯域幅2Gbpsに対しInfiniBandの帯域幅は56Gbpsと広帯域となっている。広帯域と低遅延でシステム全体の性能を引き上げているとしている。
24時間365日無停止での稼動を可能にしながら、オープンテクノロジで高性能と総所有コスト(TCO)の低減を図ったと説明。LinuxやJBossをはじめとするオープンソースソフトウェア(OSS)との親和性を高め、「NonStop SQL/MX」をANSI SQL-92標準に準拠させるなど無停止サーバの適用領域をデータベース統合、高可用性Javaアプリケーションなどにも広げられるとしている
Integrity rx2800 i4 1-socketは、基幹システムで多くの採用実績のあるUNIX OS「HP-UX」に対応したミッションクリティカル用途向け「HP Integrity」の新製品で、2Uタイプ1ソケットのラックマウント型。小規模データベースシステムのTCO削減を目標に、日本市場向けに開発された。
最大8コアのItanium 9500を1基搭載し、コンパクトな筐体ながら、HP-UXによる優れた可用性を提供するエントリモデルという位置付け。Oracle Databaseとの相性が良いというOS「HP-UX 11i v3」を利用し、小規模のデータベースシステムの構築、刷新などで高い信頼性を維持しつつ、TCOの削減に貢献するという。仮想化技術の「HP-UX Containers」や「HP-UX vPars and Integrity VM」を利用することで、システム統合を促進し、高いセキュリティと優れたコストパフォーマンス、柔軟性を提供するとしている。