「Raspberry Pi」のハードウェアが、カスタム版「Windows 10」の実行に備えてアップグレードされた。これまでに数えきれないほどの人々(大人も子供も)がRaspberry Piでプログラミングを学び、数多くの改造分解作業や自作プロジェクトにRaspberry Piを使用してきた。
Windows 10をRaspberry Piプラットフォーム上で稼働させるための鍵の1つは、ハードウェアを強化することである。新しい「Raspberry Pi 2 Model B」は、旧バージョンである「Model B+」よりも6倍性能が高いとされる「ARMv7」クアッドコアプロセッサを搭載する。
Raspberry Pi 2のスペックは以下のとおり。
- 900MHz、クアッドコアCPU「ARM Cortex-A7 BCM2836」搭載(前モデルの700MHzシングルコアCPUからバージョンアップ)
- 1GバイトのLPDDR2 SDRAM(前モデルは512Mバイト)
- 「Raspberry Pi 1」と完全互換(新しいマルチコアプロセッサを活用するには、ソフトウェアの再コンパイルが必要)
- 既存のRaspberry Piとフォームファクタが同一で、既存の筐体に収容可能
- 10/100 Ethernetポート
- 40ピンの拡張GPIO
- USB 2.0ポート4本
- 4極ステレオ出力およびコンポジットビデオポート
- フルサイズのHDMI
- Raspberry Piカメラ接続用のCSIカメラポート
- Raspberry Piタッチスクリーン接続用のDSIディスプレイポート
- Micro SDスロット
- Micro USB電源
- 価格:35ドル
Microsoftは、Windows 10 OSのカスタム版を開発中で、「Windows Developer Program for IoT」を通じてMakerコミュニティに無償提供する予定だと発表している。
Microsoftは、Windows 10のこのバージョンに関するさらに詳しい情報を「今後数カ月のうちに」発表する予定である。
興味のある読者は、Windows Developer Program for IoTのページで登録するとよい。
Microsoftによるこの発表の興味深い付加情報として、ARM版「Windows」が消えたわけではまったくないことがわかる。
Raspberry Pi 2はWindows 10に加えて、引き続き「NOOBS」および「Raspbian」と、ARM GNU/Linuxの全ディストリビューションをサポートする予定。
Raspberry Pi 2
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。