2015年のIT市場はマイナス成長、PC市場が反動減--IDC予測

山田竜司 (編集部)

2015-02-03 17:58

 IDC Japanは2月3日、2014~2018年の国内製品別IT市場予測を発表した。2015年の国内IT市場規模は前年比成長率1.1%減の14兆3496億円と予測。国内IT市場をハードウェア、ITサービス、パッケージソフトウェアに分類すると、国内ハードウェア市場は、前年比5.3%減の6兆4268億円、国内ITサービス市場は同比1.9%増の5兆2718億円、国内パッケージソフトウェア市場は同比3.9%増の2兆6509億円とみる。

 国内IT市場に国内通信サービス市場を加えた国内ICT市場の2015年の市場規模は前年比成長率は1.7%減の25兆186億円とみる。

 2015年は、2013年、2014年の国内IT市場を大きく押し上げたWindows XPサポート終了に伴うPCの更新需要の反動により、PC市場の2桁のマイナス成長としている。2014年にマイナス成長となったスマートフォン市場はプラス成長に回復するものの、PC市場の大幅なマイナス成長が大きく響く結果、IT、ICT市場全体としてはマイナス成長としている。

 国内IT市場の2013~2018年の年間平均成長率(CAGR)は0.8%、国内ICT市場のCAGRはマイナス0.5%、2018年の国内IT市場規模は14兆8083億円、国内ICT市場規模は24兆7886億円と予測した。

 IDCは、2015年のIT市場の量的な成長は見込めない一方、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャルという4つの技術で構成される“第3のプラットフォーム”に基づく質的構造変化は着実に進むと指摘。質的な構造変化を量的な成長につなげるために最も重要な要素として、現在実施されている国内各地のプロジェクトの先進事例を、企業や地域全体に広げることができる連携の仕組みを構築することと説明している。


2013~2018年国内製品別IT市場実績と予測(IDC提供)

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