日本IBMは3月23日、7種類の「IBM MobileFirst for iOS」アプリケーションの日本語化を完了したと発表した。このアプリケーション群はAppleとIBMのパートナーシップにより開発されたもの。ビジネスをiPhoneとiPadを使ったモバイルの仕組みでで再設計し、従業員の能力を引き出すことを目的にしている。
日本語化を完了した各アプリケーションの内容は以下の通り。
「Advise & Grow」(銀行、金融マーケット向け)
銀行員が店舗内で小規模事業者の顧客に対応する際、顧客の情報や競合分析を安全に参照し、分析に基づいた洞察を集めて個々の顧客に合わせた提案や、安全な取引をすることができる。
「Trusted Advice」(銀行・金融マーケット向け)
金融アドバイザーが、オフィスではなく顧客の自宅のキッチンや街のコーヒーショップからでも、顧客のポートフォリオにアクセス、管理することができる。また、提案内容を検証するために十分な機能を持つモデリングツールにより、予測分析から洞察を得ながら取引を安全に完了できるという。
「Retention」(保険業向け)
エージェントが顧客の情報と履歴にアクセスできるようにする。分析に基づくリテンション、リスク、スコアのほか、スマートアラート、通知機能、次のステップへの最適な提案、また、電子署名や保険料の徴収などの重要な取引の円滑化が含まれる。
「Case Advice」(行政向け)
ケースワーカーが、ある家族または状況に対して出先で即座に重要な判断が求められる際に、業務量や支援に関わる課題に対応する。リアルタイムアナリティクスから得られる洞察に基づいて、担当ケースの優先順位付けを調整し、予測解析に基づいてリスクを評価する。
「Sales Assist」(小売業向け)
店員が顧客の情報に接続し、購入履歴と現在の好みに基づいて商品を勧め、在庫管理、店内商品の確認と店外商品の出荷を行うことができる。
「Pick & Pack」(小売業向け)
距離に基づくテクノロジとバックエンドの在庫システムを組み合わせ、注文商品の発送業務を変革する。
「Expert Tech」(通信業向け)
専門知識への容易なアクセスを可能にする、ルートを最適化して優れたオンサイトサービスを提供する位置情報サービス、より効果的な問題解決と生産性の向上、さらに顧客満足度の向上を、FaceTimeをはじめとするiOSのネイティブ機能を活用して実現する。