Appleがデータベースを手がけるFoundationDBを買収したと、The Wall Street Journal(WSJ)が米国時間3月25日、Apple側のコメントを引用して報じた。買収の詳細は明らかにされておらず、Appleは同社が「ときおり小規模なハイテク企業を買収」しており、「当社の目的や計画について話すことはできない」と述べるにとどまっている。このコメントは、今回の買収をはっきり認めたものではないが、Appleは他社を買収した際に、いつも同じ内容のコメントを用いている。
5年前に設立されたFoundationDBをAppleが買収した理由については憶測が飛び交っているが、Appleが手がける多くのサービスのバックエンドに、FoundationDBのプラットフォームが統合されるとの見方が有力だ。FoundationDBは、プログラムからデータベースに保存されているデータへのアクセスを高速化するテクノロジを開発している。「iTunes」「App Store」「iBooks」など、Appleの多くのサービスはデータベースから情報を取り出してくる必要があるものばかりで、統合がうまくいけば、FoundationDBのテクノロジにより、これらのサービスからアイテムへのアクセスやユーザーへの表示のさらなる高速化も可能になるはずだ。
一方、FoundationDBは今回の経緯について口を閉ざしたままだ。ただし、同社はユーザーコミュニティのページに投稿したメッセージの中で、これまでのユーザーの支援に感謝を述べるとともに、今後は同社のプラットフォームをユーザーがダウンロードできなくなることを知らせている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。